愛荘町立歴史文化博物館(愛荘町松尾寺)で現在、企画展「懐かし民具アラカルト」が開催されている。
触れる展示品「足踏みミシン」「消防ポンプ」=愛荘町立歴史文化博物館「懐かし民具アラカルト」
電化製品が普及していない大正・昭和時代の地域住民が実際に日常の中で使っていた道具110点を展示する同展。民具は住民から寄贈されたものや同館が収蔵してきたもの。寒い時季に使う「温める道具」、日常の生活で利用されていた「生活道具」、趣味の時間に使われていた「余暇の楽しみ」の3つのテーマに分けて、それぞれ紹介している。
炭を入れてアイロンの重さを利用して使う「炭火アイロン」、酒屋に持参し酒を入れてもらう「徳利(とっくり)」、精工舎の壁時計、電気を使わずに暖かく過ごせる「足つき火鉢」や「湯たんぽ」、蓄音機やレトロなカメラなどを紹介。学芸員の新木慧一さんは「昔の大きい道具と現代の小型化した道具などの違いから、時代の移り変わりを感じられて面白い」と話す。「一つ一つの道具の作りに意味があり、工夫が施されているのを感じてもらえれば」とも。
さまざまな道具の展示のほか、手で触れられる「消防ポンプ」「足踏みミシン」、彦根の伝統的ゲーム「カロム」や昔の遊び道具の「こま」なども置き、ゲームは自由に遊べるようにする。
新木さんは「知っている方は懐かしく、知らない方はどう使う道具なのか感じてもらい、世代の違いでの道具の違いなどの会話が弾めば。家族で気軽に遊びに来てもらえれば」と来館を呼びかける。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=300円、小中学生=150円。月曜・火曜・2月24日休館(祝日は開館)。2月23日、25日・26日、3月11日・12日は無料入館日。2月19日、3月19日の11時と14時に展示解説を行う。3月19日まで。