彦根城のお堀で5月5日、つがいの白鳥からひな7羽が誕生しているのが確認された。
お堀では2羽のコブハクチョウが飼育されている。コブハクチョウは全長約150センチで雄雌同色の全身白色の大型の水鳥。ひなは成長が早く、生後約半年ほどで親鳥と同じくらいの大きさになるという。
当初は7羽いたひなも外敵などによる影響で今は3羽が親鳥と一緒に日々、地元住民や観光客に見守られながら過ごしている。
3羽は食欲旺盛で管理センターの職員からタンポポの葉などの餌をもらったり、親鳥の仕草をまねてお堀に生えている植物を食べたりして、現在、全長約50センチほどにまで成長している。
彦根城運営管理センターは、ひなが過ごしている小屋にすだれを設置してカラスなどに襲われないように対策をとっている。宮川敏明所長は「ひなの成長が実感できてうれしい。毎日多くの人に見守られてひなも幸せだと思う。これからも元気に成長してほしい」と話す。