![「アクティブラーニング教室」での公開授業=彦根市立若葉小学校](https://images.keizai.biz/hikone_keizai/headline/1677458980_photo.jpg)
彦根市立若葉小学校(彦根市蓮台寺町)に新たに整備された「アクティブラーニング教室」で2月22日、国語の授業が教育関係者に公開された。
「アクティブラーニング教室」での公開授業=彦根市立若葉小学校
授業では、「話し合いの練習をして、話し合いマスターになろう ~無人島で班のメンバーと一緒に1週間過ごすために必要な道具は何か話し合おう~」をテーマに、6年生20人が学習に取り組んだ。グループで考え、話し合いを通し意見をまとめていくポイントを見つける。
アクティブラーニング教室の机は自由にレイアウトできる五角形、椅子は背もたれのないブロック型。児童らは机と椅子を動かしグループに分かれ、デジタルツールやホワイトボードなどを用い、和気あいあいと意見を交換しまとめた。1人1台配られているタブレット端末を使い、教員から出されたアンケートに答えたり、自分の意見を入力したりした。入力した内容は、教員だけではなく全員と共有できる仕組みで、入力された意見をみんなで確認しながら学習は進んだ。
話し合いが終わると、各班が発表。授業の振り返りでは「否定から入らない」「しっかり聞く」「うなずくことが大切」「自分の意見を理由つきで話すことが大切」などの意見が出された。
佐野真咲教諭は「課題に向かって、全員が自分の意見をもって活発に話し合いができたように思う」と振り返る。中川友梨香教諭は「普段は授業で当てないとわからない個々の意見が、タブレットで共有することで幅広く分かり、みんなも自分以外の考えが分かる。まだまだ手探りだが、授業を工夫してICTを活用していければ」と話す。
アクティブラーニング教室は現在、彦根市内の小学校4校、中学校7校に整備されている。