愛荘町立歴史文化博物館(愛荘町松尾寺)で現在、企画展「ねがいの歴史-絵馬・連歌-」が開催されている。
神や仏への祈願や願いがかなったお礼として、神社に奉納された「絵額」や「絵板」を展示する同展。愛荘町内の神社に奉納されていたものと、絵馬研究が盛んに行われている帝塚山大学付属博物館が所蔵するものを併せて紹介する。
1613年に描かれ、既存の絵馬で愛荘町最古の「恵比寿騎馬図絵馬」や戊辰(ぼしん)戦争の様子を描いた「戊辰大激戦図絵馬」などを紹介。学芸員の新木慧一さんは「絵馬から当時の民衆の願いや祈り、時代背景を感じられて面白い」と話す。
絵馬や発句集の展示と同時に同館職員が近隣神社などから印象に残ったさまざまな絵馬も展示する。
新木さんは「普段は見られない絵馬を間近で見てもらえる機会なので、ぜひ足を運んでいただければ」と来館を呼びかける。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜・火曜(祝日は開館)休館。入館料は、一般=300円、小中学生=150円。5月3日・4日・5日は無料入館日。4月23日、5月14日の11時~と14時~展示解説を行う。5月21日まで。