「亀の井ホテル彦根(旧かんぽの宿彦根)」(彦根市松原町)が4月1日、全館改装を終えリニューアルオープンした。経営はマイステイズ・ホテル・マネジメント(東京都港区)。
2022年7月「かんぽの宿彦根」から「亀の井ホテル彦根」にリブランドし、同年11月から今年3月までリニューアル工事を行った。リニューアル後の内装は、彦根の歴史や伝統を随所に取り入れたインテリアに仕上げた。ロビーラウンジはフロントを彦根城の石垣や彦根仏壇の欄間(らんま)をイメージし、カーペットを甲冑(かっちゅう)に模した装いに改装。地酒やワインなど8種類のアルコール飲料を飲みながらくつろげるラウンジコーナーを設けた。
客室は会議室をなくすなどして7室増やし48室に増室。全部屋をベッドルームとした。新たに部屋内の風呂から琵琶湖を望める「ビューバスルーム」10室を設け、リゾート感のある雰囲気にした。レストラン2室のうち琵琶湖の全景が望める「琵琶」は、井伊家の赤備えをイメージして壁紙を朱色にしている。
12日のオープニングレセプションで、マイステイズ・ホテル・マネジメントの代田量一社長は「リニューアルを機に、旧かんぽの宿から世話になっているお客さまに加え、新たにファミリー層やグループ、インバウンドのお客さまにも利用していただきたい」と期待を込める。中川統夫支配人は「琵琶湖や彦根城をコンセプトにリニューアルした。彦根のランドマークホテルとして観光振興に貢献したい」と意気込みを見せる。