彦根の足軽屋敷エリアにあるローチョコレート専門店「ハレトケト」(彦根市芹橋)が2月3日、酒かすを使った乳製品不使用の生チョコレート「発酵美容チョコ 潤味(Urumi)」の販売を始めた。
同店は、契約農家から仕入れたエクアドルの固有種アリバ種のオーガニックカカオ(生カカオ)を原料に、小麦・白砂糖・乳製品を使わず低温調理で作るロー(生)チョコレートやスイーツを、古民家を改装した工場とカフェで製造・販売している。
「潤味(Urumi)」は、女性杜氏(とうじ)が造る「喜多酒造」(東近江市)の酒かすと、乳製品不使用の同店のローチョコレートをかけ合わせ開発した生チョコレート。下の層は酒かすとホワイトチョコレート、上の層はチョコレートガナッシュの2層になっている。
店主の吉田理恵さんは「滋賀の酒蔵で作る酒かすとヘルシーなローチョコレートをかけ合わせて食べやすくすれば、ビーガンやベジタリアンの外国人旅行者の人にも無理なく滋賀の味を楽しんでもらえるのではと考えた」と話す。「酒かすは独特の風味で苦手意識を持つ人も多いため、できるだけクセをなくし、食べやすい味になるように試作を重ねた」と振り返る。
吉田さんは「このチョコレートをきっかけにもっと滋賀や彦根を知ってほしい。今後も滋賀の特産品を使ったチョコレートを開発し、当店のチョコレートをきっかけに滋賀県を訪れる方をさらに増やしていきたい」と意気込みを見せる。
価格は1,980円。今後は滋賀県内の土産物店での取り扱いも予定している。