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彦根港で航行中の地震を想定し救助訓練 オーミマリンの船員ら

訓練の様子。船前方の窓から脱出する乗客=オーミマリンの船員ら、彦根港で航行中の地震想定し救助訓練

訓練の様子。船前方の窓から脱出する乗客=オーミマリンの船員ら、彦根港で航行中の地震想定し救助訓練

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 琵琶湖で観光船を運航しているオーミマリン(彦根市松原町)が2月27日、彦根港と周辺の沖で、航行中に大規模地震が発生したとの想定で訓練を実施した。オーミマリンの職員たちが船員や乗客らに分かれて訓練した。

訓練中の様子。救命胴衣を装着する乗客たち=オーミマリンの船員ら、彦根港で航行中の地震を想定し救助訓練

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 オーミマリンは昨年まで、船舶同士の事故や火災などを想定した訓練を行ってきたが、元日に発生した能登半島地震を受けて、滋賀県西部を震源とする大規模地震が発生したとの想定の訓練を初めて企画。乗客への対応や陸上係員の情報収集の方法、寄港時の誘導、関係各所との連携確認など、有事に備えた各セクションでの役割分担を確認し合った。

 訓練では前半に運航管理者による講習会が開かれ、伊藤孝樹社長と村山善彦安全統括管理者があいさつし、山内輝嘉運航管理者が乗客の誘導などについて講習を行った。

 後半では船長と機関長の2人のほか、乗客役が実際に乗船。船内に県内で震度6強の地震が発生したとの船内アナウンスが流れ、船長が無線で状況報告と情報収集を行い、機関長が乗客を席の中央に集めて救命胴衣の装着を求めた。

 その後、緊急用の船舶が停泊する岸壁に着船され、船前方の窓の非常口から乗客を脱出させる訓練も実施。船員と陸上係員たちは連携しながら乗客を脱出させた後、安全な場所まで誘導し、避難場所となっている近くのホテルに移動するよう求めた。

 訓練終了後、伊藤社長は「万が一の時に船員たちが力を合わせて、お客さまの安全を第一に考えて行動できるよう、これからも訓練していきましょう」と呼びかけた。

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