米ぬかが発酵する時に出す「発酵熱」を利用した乾式の温浴施設「HOLIT(ホリデト)」(彦根市本町1)が5月15日、四番町スクエアの西村ビル3階にオープンした。
ぬかの中に横たわり、15分程度酵素浴を行う=HOLITO(ホリデト)
店舗面積は約13坪。温浴室のほか、パウダールーム(更衣室)、シャワールームを備える。同店では「米ぬか」と「ヒノキのおがくず」をブレンドした「ぬか」を利用。店内にはヒノキの香りがほのかに漂う。用意された紙製の下着に着替え、ぬかが敷き詰められた浴槽に横たわり、砂風呂のように温浴を体験する。温浴時間は約15分程度。
敷き詰められたぬかの中は、電気やガスを使わずにぬかの微生物の力だけで、60度~70度まで上がる。店主の石井つばきさんによると、ぬか内は60度以上になるため病原菌などは存在せず、定期的にぬかの入れ替えも行うので衛生面での心配はないという。ぬかをかき混ぜ、空気を入れることで、温浴する時の体感温度は45度ぐらいになる。「じんわりと体の芯から温まり、大量の汗をかく方が多い」と石井さんは話す。
汗をかくことが好きで、温泉や岩盤浴に通っていたという石井さん。5年ほど前に初めて酵素浴を体験。酵素浴の魅力にはまり、以後定期的に通い続けていたという。米卸業を営む実家の手伝いを通して、ぬかの持つ力も感じていた。「何年も通い続けるうちに、いつしか店を持ちたいと考えていた」と振り返る。
石井さんは「彦根の方に『酵素浴』を知ってもらって、健康作りのお手伝いができれば。誰もが気軽に来られるような店作りを目指す」と意気込みを見せる。
料金は3,800円~。営業時間は10時~19時。月曜・火曜定休。完全予約制。