国立印刷局彦根工場(彦根市東沼波町)が6月21日、従業員用に備蓄していた食品を「フードバンクひこね」(平田町)へ寄贈した。同日、工場内の正面玄関で贈呈式を開いた。
国立印刷局では昨年度から、国内の同様の工場で災害用備蓄食品をフードバンクなどの団体へ贈る取り組みを行っている。彦根工場では災害時や帰宅困難時などに利用する従業員用に備蓄している7種類の食品のうち、きな粉餅をフードバンクひこねへ寄贈した。同工場では初めての試み。
贈呈式では有田久男工場長がフードバンクひこね共同代表の森恵生さんへ、段ボール9箱に入った449食分のきな粉餅を渡した。
有田工場長は「少しでも有効活用し、地域貢献できれば」と話し、森さんは「物価高騰などでフードバンクひこねに寄付されている食品の量が減っているので、とてもありがたい」と礼を述べた。
フードバンクひこねは倉庫を彦根地方卸売市場(安食中町)内に置き、こども食堂や経済的に困窮している家庭に食品を届けている。今回の国立印刷局彦根工場から受け取ったきな粉餅は、毎月第2・第4土曜に彦根市福祉センター(平田町)で開いている食品の配布会で活用する予定。