入場無料のチャリティーロックフェス「Save the Birthday2022」が9月4日、彦根市荒神山公園運動施設(彦根市日夏町)で開催される。会場は、多目的グランド内の野外特設ステージ。
震災などの自然災害で苦境に立たされた子どもたちを支援することを目的に、2010(平成22)年に初めて開催した同フェス。2019年には過去最高の3000人の参加者、30組のアーティストが参加し10周年を迎えた。会場内のチャリティーブースに募金箱を設置し、参加者に募金を呼びかける。2010年~2019年で集まった総募金額は241万3,796円。
過去2年はコロナ禍で中止されたが、今回はクラウドファンディングで支援を募りプロジェクトが成功。多くの地元スポンサー企業の協力により開催できることになった。各地の大型フェスに出演しているアーティストや、県内の大学、高校軽音部など総勢29組が出演する。
「15年ほど前に神戸の『ゴーイングコウベ(現在は「カミングコウベ」)』という無料チャリティーフェスに参加したのをきっかけに、人々の思いが詰まった音楽フェスの素晴らしさを肌で感じ、地元の彦根でもチャリティーフェスを開きたいと思ったのがきっかけ」と実行委員長の田井中孝治さん。最初は友人だけの実行委員会で運営していたが、毎年開催を続けるうちに同じ志を持つ現在のメンバーが集まったという。
「フェスに参加してくれた方がフェスを通じて何かを感じ、自分の意思でアクションを起こしてもらえれば」という願いから「入場無料」で運営を続けている。
田井中さんは「感染症対策や制限がある中での開催となり、運営資金が大幅に不足していた。初のクラウドファンディングでは219人の方に支援していただいた。過去10回の開催で出演してくれたアーティストや裏方、ずっと遊びに来てくれていた参加者の方々、昔からの友人など、皆さんに助けられた。多くのスポンサー企業の協力もあり、何とか無料での開催が可能となった。たくさんの人の思いが詰まったみんなで作り上げるフェス。ぜひ、来場いただければ」と呼びかける。
入場無料(募金のみ)。小雨決行、荒天中止。無料駐車場、JR河瀬駅からの無料シャトルバスあり。