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彦根で国スポ・障スポの炬火イベント 市民の「火」、ひこにゃん炬火受け皿に

炬火受け皿に火をともすひこにゃんと田島一成彦根市長

炬火受け皿に火をともすひこにゃんと田島一成彦根市長

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 今秋開催予定の「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」に向けた彦根市炬火(きょか)イベントが6月29日、プロシードアリーナHIKONE(彦根市小泉町)で行われ、市民など約300人が参加した。

「ファイヤースターター」で火をおこす参加者

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 炬火とは、オリンピックの「聖火」に相当するもので、国スポ・障スポの大会期間中、選手たちの活躍を見守るシンボルとなる。県内各市町で炬火の火をおこす「採火」が行われ、彦根市では国スポ・障スポ開催100日前を記念し、同アリーナで開かれた「第63回体力づくり彦根市学区スポーツ大会」に合わせて行われた。

 当日は、摩擦の力で火種を作る「まいぎり式火おこし」と、火花を出して火をおこす「ファイヤースターター」の2種類の火おこし体験を用意。炎天下の下、家族連れやスポーツ大会の参加者、彦根市スポーツ推進委員などが真剣に取り組む姿が見られた。火がついた瞬間には歓声も上がった。

 集火式では、参加者がおこした火を「ひこにゃん」と田島一成彦根市長が一つにまとめ、炬火受け皿にともした。

 県内各市町で使われる炬火受け皿は信楽焼で作られており、装飾は琵琶湖に生息する生き物や地域になじみのあるものを、県内の小学生が制作した。彦根では滋賀県立鳥居本養護学校小学部の児童が担当したという。

 彦根市国スポ・障スポ総務課の宮川果南歩さんは「スポーツ大会に合わせて開催することで市内全域から幅広い世代の方に参加してもらえた。暑い中でも楽しみながら一生懸命に取り組む姿が印象的だった」と振り返る。

 参加した市内在住の浅井久之さんは、1981(昭和56)年びわこ国体で中学校代表として炬火ランナーに選ばれたが、当日は雨天のため炬火をガラスケースに入れて車で移動した経験を持つ。その後、東京五輪の聖火ランナーとして市内を走った。浅井さんは「なかなか火がおこせず難しかった。昔、陸上競技をやっていて、今回は彦根で開催されるので、ぜひ見にいきたい」と話す。

 県内各市町で採火された炬火は一つに集火され、国スポ・障スポ開閉会式で炬火台にともされる。

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