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彦根・外国人留学生彦根市内でインターンシップに参加

インターンシップ参加者=ミシガン州立大学連合日本センター

インターンシップ参加者=ミシガン州立大学連合日本センター

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 ミシガン州立大学連合日本センター(彦根市松原町)の留学生が現在、彦根市内の幼稚園や店舗でインターンシップに参加している。

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 同センターは滋賀県とミシガン州の姉妹提携20周年を記念して1989(平成元)年に設立された施設。ミシガン州から毎年約120人の留学生を受け入れている。留学生向けに日本語や日本文化を学ぶプログラムを実施。イベントなどを通して留学生と滋賀県民の交流などにも取り組んでいる。過去2年半はコロナ禍で留学生の受け入れは中止したが、今学期は42人の留学生を受け入れている。

 日本語プログラムとは別に希望者は週1日、2カ月間インターンシップに参加。職場体験を通し日本の文化や習慣に触れる。インターン先は、保育園「るんびにー保育園」、ラジオ局「FMひこねコミュニティ放送」、雑貨店「アジアン雑貨クルクル」(以上、彦根市)、学童保育所「まいはらっ子クラブ」、認定こども園「長岡学園」(以上、米原市)。現在17人が参加している。

 こども園や保育園のインターンシップに参加しているケイレブ・ブラックウェルさん、ジョアンナ・ヘンズリーさん、ケイレブ・ジョンズさん、エミリオ・カンヌーさんは「アメリカと日本の子どもたちとの雰囲気の違いやマナーがいいことに驚いた」と楽しそうに話す。子どもたちに英語を教えたり、一緒に過ごしたりする中で日本語に触れている。「子どもたちはとても親切で、先生のいいつけをしっかり守っている」と感心した様子を見せる。アメリカと日本での様子の違いは興味深いものがあるという。

 「アジアン雑貨クルクル」のインターンシップに参加しているチェルシー・ピーターソンさんは、店で実際に日本語を使い接客を経験。「客が商品に自由に触れることができるのが新鮮」と話す。「店にある古着や骨董(こっとう)から日本の美術・デザインの移り変わりを見るのも面白い。外国人観光客も増えてきて店で通訳するときもある」とほほ笑む。

 「FMひこねコミュニティ放送」のインターンシップに参加しているスペンサー・パトレルさんは、他の参加者とともに日本語で番組作りの体験。「社員の皆さんがとても親切に受け入れてくれて楽しく過ごしている」と笑顔で話す。「メディアでの仕事経験はないが、オフィスの雰囲気がとても良く、皆さん優しい。テーマを自由に決めて日本語で進行する経験は貴重。録音を体験させてもらう体験も面白い」とも。出身のミシガン州をテーマに番組を制作し、準備が整い次第放送するという。

 参加者は「日本語がまだうまく話せなくても、受け入れ先の方がとても親切で楽しく過ごせている。日本の文化に触れて違いに驚くこともあるが、日々勉強になる」と口をそろえる。

 インターンシップは11月末まで。来年2月にはまた新たなメンバーがインターンシップに参加する予定。

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