彦根城(彦根市金亀町)で1月4日、鏡餅の「鏡開き」が行われ、訪れた観光客らに配られた。
昨年12月12日に餅つきを行い、22日から天守、玄宮楽々園に鏡餅を飾っていた。職員が作業所で鏡餅を切り分け、330個を準備。彦根城入り口の券売所前では配布時刻前から観光客が列を作った。11時になると職員が声をかけ来場者一人一人に切り分けた鏡餅を配った。
餅をもらった観光客は「石川、千葉、東京と住んでいる地域は違うが、みんなで集まって彦根に観光に来た。思いがけず餅を頂けてうれしい」と笑顔を見せた。愛知県からの観光客は「家族で初めてきた彦根。『ひこにゃん』がついた餅と聞いてさらにうれしい」と話す。同じ家族の小学生男児は今年の抱負に「クラスのみんなに優しくして頑張ります」と意気込みを見せた。
彦根城運営管理センターの宮川敏明所長は「年末の鐘突きには過去最高と思えるほど多くの方にお越しいただき、いい流れで締めくくれた。その流れを受け、今年も多くの方が来てくださるようにと鏡開きを見届けた。コロナ禍と上手に付き合いながら、彦根城の世界遺産登録に向けて一層飛躍する年にしたい」と抱負を語る。