
不登校の子どもたちの居場所づくりに取り組むNPO法人「フリースクール てだのふあ」(彦根市京町1)とNPO法人「碧(あお)いびわ湖」(近江八幡市安土町)が共同で7月5日、プロシードアリーナHIKONE(彦根市小泉町)で「子どもの心を聴こう! 不登校フォーラム in ひこね」を開催する。
同フォーラムは、不登校の経験を持つ子どもたちの声を直接聞いてほしいと、でだのふあ代表の山下吉和さんが企画。当日は、フリースクールに通う子どもたちが壇上で、経験したことや感じたことを話すコーナーのほか、行政関係者や校長、保護者を交えた座談会も行い、共に不登校問題について考える。
「フリースクールてだのふあ」は2020年に開講。山下さんは「学校になじめずにいる子どもたちは、強い孤独感から自分を追い詰めてしまうことがある」と話す。同施設では、施設内で過ごすほかにも、安心して過ごせる雰囲気を大切にしながら、山登りや川遊びなどの課外活動も行っている。活動を通じて本来の自分を取り戻した子どもたちも多いという。
フォーラム開催のきっかけになったのは、子どもたちがキャンプの活動中に、「何で学校に行けなかったんだろう?」と深く話し合っていたことだったという。山下さんは「無理に聞き出すことはしないが、元気になった子どもたちは自分で話してくれることがある。そうした子どもたちの声を聞いて思いを寄せてほしい」と話す。
開催時間は13時~16時30分。参加無料。