
彦根市銀座商店街にある古美術太湖(彦根市銀座町)2階ギャラリーで7月18日~21日の4日間、「近江の画人展」が開催される。開催は今回が初めてで、滋賀県にゆかりのある画家たちの「掛け軸」を展示する。
同店は、もともと古物収集が趣味だった臼田さん夫婦が、その興味が高じて30年前に開業した古美術店。店内には掛け軸や骨董(こっとう)品が並び、博物館などに歴史的価値のある作品を貸し出すこともあるという。現在は妻の満利子さんが店主を務めている。
同展では、森川許六、横井金谷、張月樵、王リン、中島来章、広瀬柏園、佐竹永海、岸竹堂、日下部鳴鶴、野村文挙、山元春挙、茨木杉風、野口小蘋、野口謙蔵、小倉遊亀といった滋賀にゆかりのある画人たちの掛け軸15点のほか、扇子なども展示する。「普段はなかなか目にすることのない、地元にゆかりのある作品群を鑑賞でき、地域に根差した芸術文化に触れられる機会になる」という。展示作品は販売も行う。
臼田さんは「滋賀県には優れた画人がいたにもかかわらず、その作品を気軽に目にする機会が少ないことから、この展覧会を企画した」と話す。「彦根の銀座街が、かつてのにぎわいを取り戻すことを願い、『小さな美術館』として今後も定期的に展覧会を開いていきたい」と話す。
「絵に興味がある方はもちろん、ふらりと立ち寄っていただくだけでも歓迎。この機会に、『近江の芸術』に親しんでいただければ」と来店を呼びかける。
営業時間は10時~18時。観覧無料。