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彦根の精肉店「こにし本店」が松月氷室のかき氷 日光の天然氷取り寄せる

蔵元「松月氷室」から取り寄せた「日光の天然氷」を使ったかき氷=こにし本店

蔵元「松月氷室」から取り寄せた「日光の天然氷」を使ったかき氷=こにし本店

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 彦根の花しょうぶ通りにある近江牛専門店「こにし本店」(彦根市河原町)が現在、土曜・日曜・祝日限定で「日光の天然氷」を使ったかき氷を販売している。

店の外観=こにし本店

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 天然氷とは沢の清水を池に引き、自然の中で作られる氷で、かき氷にするとふんわりとした食感になるのが特徴。同店の氷は、店主の妻・小西久子さんの実家である栃木県日光市で天然氷を製造・販売している蔵元「松月氷室」から毎年取り寄せている。栃木県産のイチゴ「とちおとめ」や、時季によっては彦根梨などの旬の果物をのせたかき氷など、多彩なメニューを用意している。価格は600円~。

 実家から運ばれた天然氷について、小西さんは「努力の結晶」と語る。小西さんによると、毎年1枚あたり45キロの天然氷を2つの氷池で約200トン製造しているという。山の湧水を引き、1日に約1センチずつ「冬の寒さ」だけで凍らせ、2週間かけて完成させる。その間、雨や雪が降ると作り直さなければならず、完成までには多くの苦労があるという。天然氷を嫁ぎ先で振る舞った際にとても喜ばれたことから、「皆さんにも食べてほしい」と2014(平成26)年、店頭での販売を始めた。

 小西さんは「かき氷の提供を始めた当初は、天然氷を知らない人にも多く説明を続けてきた」と振り返る。今年で12年目を迎えた。小西さんは「微力ながら商店街の活性化に貢献できれば」と話す。

 販売は、土曜・日曜・祝日の13時~17時。8月は金曜も販売。9月23日まで。

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