
彦根の長純寺(彦根市佐和町)で7月22日、4月から休止していたヨガ教室「テラヨガ滋賀 長純寺」が講師を刷新して新たに開講した。地域に開かれた寺を健康づくりの場とし、参加者一人一人の心身に寄り添う古典ヨガを提供する。
「テラヨガ」は、ヨガを通じて健康な社会を目指し活動しているNPO法人「VYSYOGI(ヴィワイエスヨギ)」(東京都新宿区)による取り組み。「人々が集う神聖な寺で、誰もが気軽にヨガを体験できる」よう、全国220以上の寺院で展開している。
長純寺は曹洞宗の禅寺で、彦根藩主・井伊家ゆかりの歴史を持つ。近年は地域に開かれた場として、ヨガ教室などの活動が行われている。永島亮昭住職は「普段お勤めのない時などに、地域の方に寺を使っていただければありがたい」と話す。
講師は、インストラクター歴10年の高岡亜矢さんが務める。高岡さんは草津でテラヨガのクラスを担当しており、個人でもヨガ教室を主宰。参加者一人一人の体調やレベルに合わせた指導を大切にしているという。「生徒の体調を見ながら、皆さんの話を聞き、その方に合った動き方を提案している」と高岡さんは話す。
同クラスで行うのはインドに源流を持つ古典ヨガ。「寺」という場所の厳かな雰囲気を生かし、音楽は使わず、自然の音に耳を傾けながらリラックスできる空間でヨガを体験する。初心者も含め、世代を問わず幅広い世代を対象とする。
高岡さんは「ヨガスタジオやジムには気後れして行きづらいと感じる方にも来ていただければ。寺でのヨガを通してヨガを身近に感じてもらい、じっくりと自分と向き合う時間になれば」と話す。今後は、「ヨガを通じて参加者が心身ともに元気になれるような、地域に根ざした活動を目指していく」という。
開講は火曜の11時~正午。参加費は1回2,000円。継続して参加する場合は5回券7,500円。ウェブサイトから要事前予約。ヨガマットはレンタルも行う。