暮らす・働く

彦根のコミュニティーカフェが改修 学生 40 人と新たな空間生み出す

店主の忠田季空さん。「学生が自主的に地域のために動ける場所やきっかけを提供し、地域を
盛り上げたい」

店主の忠田季空さん。「学生が自主的に地域のために動ける場所やきっかけを提供し、地域を 盛り上げたい」

  • 0

  •  

 彦根のコミュニティーカフェ「On Your Mark Cafe(オン・ユア・マーク・カフェ)」(彦根市京町)が改修し、10月16日で1カ月がたった。

「ミーティングスペース」予定場所

[広告]

 店主の忠田季空さんが空き家だった木造3階建ての2階部分を学生たちと一緒に改修し、昨年10月にコミュニティーカフェとしてオープンした同店。カフェ兼バーとして経営しているほか、少人数のセミナーや講演会、ワークショップなどにも活用し、学生や市民が集う場としてにぎわいを見せている。

 「使っていない3階部分を、より多くの学生や地域住民が集まれて、交流・活動・まちおこしを目指す交流地点にしたい」という忠田さんの思いに共感した学生たちが5月から、3階部分のリノベーションに取り組んだ。2期に分けてのリノベーションを計画し、第1期となる今回は床板の張り替えや壁、天井の補修など基本的な部分の修繕を行った。滋賀県立大学・滋賀大学・立命館大学・龍谷大学の4大学から集まった学生約40人が参加。学生らは、設計、デザイン、インテリア等のアイデアを出し合い、建築士の指導を受けながら床板の張り直し、壁の補修・塗装などを行った。

 第2期リノベーションを経て完成したスペースには、ミーティングスペースやイベント(展示)スペース、工房スペース、座敷スペースを設ける。誰でも利用することができる。忠田さんは「制作活動をする人やイベントをする人、違う大学の学生同士や何となく来た人達が新たな繋がりを生み出す場所になれば」と期待を込める。

 「学生たちの行動力やエネルギーにとても感動した」と忠田さん。「ボロボロの床をはがしたり、壁を壊したりして、何もない状態からこのスペースが完成した。リノベーションに携わっている学生たちの力と可能性を見てほしい」と話す。今後、どのようなニーズがあるか調査を兼ねて、問い合わせに答えながら料金や時間などを設定していくという。「もっと気軽に学生や地域の人が何かにチャレンジできるような場所にしていきたい」とも。

 今後、壁に色を塗ったり、部屋の仕切りなどを作ったりする第2期リノベーションに取り組む。改修資金を得るため、クラウドファンディングで協力を呼びかける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース