学ぶ・知る

聖泉大生手作り「タオル帽子」贈る 乳がん患者向け、彦根市立病院などへ

タオル帽子を手に聖泉大生と彦根市立病院の職員たち

タオル帽子を手に聖泉大生と彦根市立病院の職員たち

  • 4

  •  

 聖泉大学(彦根市肥田町)看護学部生が4月10日、「SDGSでつながる学生の地域連携プロジェクト」の一環で、乳がん患者を支援するために製作した「タオル帽子」を彦根市内の病院に贈った。

聖泉大生が作った「タオル帽子」

[広告]

 抗がん剤の治療の副作用によって脱毛した女性患者は、社会参加をちゅうちょして引きこもるケースが多いことから、アピアランス(外見)ケアが重要になる。これを受け、同大看護学部では、脱毛した女性患者たちに気軽に外出してもらおうと帽子作りを企画。昨年10月のピンクリボン月間(乳がん検診啓発月間)時に、乳がん予防の啓発活動に取り組む団体「ピンクリボンひこね」と連携し、帽子作成ワークショップを開いた。

 タオル帽子を製作した学生は約20人。裁縫に不慣れな学生でもできるよう、市内の子ども用品店で購入した洋服をリメークしながら、ミシンと手縫いで計32点を作った。頭皮に優しいデザインにするため、生地や最後の仕上げにも配慮したという。

 帽子は彦根市立病院と甲賀病院へ16点ずつ贈呈。彦根市立病院での贈呈式では学生3人が中野顯院長らにタオル帽子を手渡した。聖泉大学4年の武村帆乃香さんは「患者の皆さんが安心して外出できるよう、みんなと一緒に心を込めて作った」と話し、中野院長は「患者の皆さんのために大切に使わせていただく」と礼を述べた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース