トレーラーハウス型の宿泊施設「Trailinn(トレイルイン)彦根城」が8月1日、近江鉄道が所有する商業施設「cocotto HIKONE(ココット彦根)」(彦根市松原町)敷地内にオープンする。
運営は、断熱材メーカーでトレーラーハウスの製造・販売などを手がけるヒーローライフカンパニー(東京都港区)。2021年3月に栃木県にトレーラーホテルの1号店をオープンして以降、全国11拠点で展開し、12拠点目の彦根は関西初出店となる。
車両として登録しているトレーラーハウスを活用する同ホテル。下には車輪が付いていてけん引して移動できる。平時は宿泊施設として、災害時には仮設避難場所やウイルス対策の隔離施設として移設して利用できる。シングルルーム10棟、定員1~4人のファミリールーム20棟を用意する。チェックインは無人システムを採用。客室にはユニットバス、トイレ、キッチン、洗濯機、フリーWi-Fiを備える。
断熱性が高い断熱材を使い、室内の壁や床は木材を使う。ファミリールームには、移動時にユニット内に収納できる拡張型のベッドルームを設置。トレーラーハウスの車輪を浮かせ、独自の支柱を使い揺れにくくするなど、「快適に過ごせるよう工夫している」という。
彦根は、国宝・彦根城をはじめとする観光施設や2025年開催の「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」で開閉会式が行われる平和堂HATOスタジアムがあり、ビジネスユーザーのほか観光客の利用も見込んでいるという。
ヒーローライフカンパニーの日﨑哲仁社長は「自宅のように気兼ねなく過ごせるような空間を目指し、工夫を重ねている。彦根は魅力的な観光スポットが多くあり、国スポ・障スポもあるので幅広い層に利用いただけたら」と呼びかける。
料金は1人1泊5,500円~。予約サイトで予約を受け付ける。