夫婦で営むパン店「Boulangerie HAMUHAMU(ブーランジェリーハムハム)」(彦根市日夏町)がオープンして、1月22日で2カ月がたった。
店舗面積は約20坪。木を基調とした温かみのある店内には、辻川公起さん・佳奈さん夫婦が作る、30種類以上の焼きたてパンを並べる。
公起さんはリーガロイヤルホテルでパティシエとして勤務した後、フランスで1年間、パン職人として経験を積んだ。帰国後は、クラブハリエの「ジュブリルタン」(松原町)に13年間、パン職人として勤務。昨年11月22日、夢だった自分の店を妻の佳奈さんと一緒に開いた。
店名の「ブーランジェリー」はフランス語で「パン屋」を意味する。「ハムハム」は、辻川さんの名前の「公」という字からパンを食べる擬音をイメージしたという。「『公』には社会や周りの人々という意味があり、両親は『みんなのために働く人に』という願いを込めて名前を付けてくれた。自分の名前の由来を大切に『皆さんのために頑張りたい』という決意も店名に込めている」とも。
同店のパンは全て国産小麦を使う。クロワッサン(280円)、塩バターカップ(180円)、あんパン(250円)、メロンパン(250円)など定番のパンから、菓子パン、総菜パン、季節のオリジナルパンまで幅広く用意する。長年の経験で培ったさまざまな製法を組み合わせることで、食感にバリエーションを持たせ、多くの種類のパンを効率的に作るという。
公起さんは「店のパンを食べたお客さまにはがっかりしてほしくない。自分がおいしいと思ったものしか出さない」と、パン作りへの思いを語る。「以前働いていた時は、お客さまと直接接することはなかったが、今は工房からお客さまがパンを選んでくださる姿を見ることができ、とても励みになる」とも。
辻川さん夫婦は「僕たちが作るパンを味わってもらえれば」と呼びかける。
営業時間は8時~(なくなり次第終了)。月曜・火曜定休。