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豊郷小旧校舎群講堂でピアノリサイタル 「ヴォーリズと音楽」テーマに

ピアニストの久間あゆみさん

ピアニストの久間あゆみさん

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 建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズと音楽をテーマに、ピアニストの久間あゆみさんが8月11日、ピアノコンサート「ヴォーリズと音楽~没後60年記念に向けて彼の建築物と共に~」を豊郷小学校(豊郷町石畑)旧校舎群の講堂で開く。

豊郷小学校旧校舎群 講堂

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 守山市在住で、大阪音楽大学付属音楽院で講師を務める傍ら、ピアニストとして活動する久間さん。「音楽を通じて『地域のすてきな姿・魅力』を伝えていきたい」との思いから、滋賀県を中心に地域にゆかりのある人物や歴史、文化をテーマにピアノリサイタルを開いている。

 今回のリサイタルの舞台となる豊郷小学校旧校舎群は1937(昭和12)年、丸紅の前身である丸紅商店の専務だった古川鉄治郎によって寄贈され、ヴォーリズの設計で建てられた。2013(平成25)年には国の登録有形文化財に登録され、8月20日ごろから大規模修繕工事が予定されている。

 久間さんは「ヴォーリズにゆかりのある同志社女子大学で音楽を学び、以前リサイタルで取り上げた人物もヴォーリズ建築にゆかりのあるところで活動していた。いつかヴォーリズにゆかりのある場所でリサイタルを開きたいと思っていた」と振り返る。「来年はヴォーリズ没後60年で、この夏、豊郷小学校の修繕も始まる。修繕前の今がいいタイミングだと思いリサイタルを決めた。自分の周りに『点』としてあったヴォーリズが、今回は『線』のようにつながり、ヴォーリズを守り続けている方たちが多くいる場所で演奏する機会ができ、とてもうれしい」とも。

 「音楽を通して、豊郷小学校というすてきな施設やヴォーリズの魅力が伝わるよう心をこめて演奏する。お盆休みもあり、みんなが集まる機会も多い時節。音楽を同じ場所で一緒に楽しむことで、より深い思い出になると思うので、皆さんでお越しいただければ」と呼びかける。

 リサイタルではヴォーリズにとって思い入れのある作品を演奏する。演目は、メンデルスゾーンの「無言歌集」第2巻より「慰め」、「夏の夜の夢序曲」の結婚行進曲、バイオリン協奏曲作品64より第1楽章(ピアノソロ編曲版)、シューマンの「四つの夜曲」(作品23)の第4番、カール・ヴィルヘルムの「ラインの守り」(同志社カレッジソング原曲)。

 14時40分開場、15時開演。入場料は800円。チケットは、チケットぴあで8月1日に発売。残券があれば当日販売を予定する。

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