2025年秋に開催される「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」のうち、愛荘町で開催されるアーチェリー競技のポスターデザインが公募作品から決定し、11月29日、愛荘町役場本庁舎で受賞者表彰式が行われた。
愛荘町では、両大会を広く周知するとともに開催機運の醸成を高めようと、実行委員会が制作する広報ポスターデザインを7月~9月の約3カ月間公募。「児童・生徒の部」19点、「一般の部」2点の応募があり、各部門から1点ずつ決定した。
「児童・生徒の部」で採用されたのは、秦荘東小学校6年の藤田明友羽さんの作品。エコトライアルでアーチェリーを体験した時に感じた「アーチェリーの楽しさ」を伝えようと、夏休み中にポスター作品を描いたという。アーチェリーの的、車いすに乗ってアーチェリーの弓を持っている国スポ・障スポのマスコットキャラクター「キャッフィー」と弓を持っている「チャッフィー」を水彩絵の具やアクリル絵の具で描いている。
藤田さんは「自分の作品がポスターに選ばれたのはとてもうれしい。選手も会場に来るお客さまもアーチェリーを楽しんでほしい」と笑顔を見せる。
「一般の部」で採用されたのは小林充周さんの作品。愛荘町の職員である小林さんは過去に広報を担当し、4コマ漫画を連載していたほど絵を描くのが好きだという。今回の作品は、愛荘町の工芸品「びんてまり」に愛荘町の楽しい雰囲気を詰め込んだイメージを表現したという。アーチェリーの的を中心に愛荘町のキャラクター「あしょうさん」、愛荘町ふるさと大使の「ダイアン」、麻織物、山芋、キャッフィーとチャッフィーをポスターカラーなどで描いている。
小林さんは「とにかく明るく、楽しいイメージを描いた。いろいろな人に来てもらいたいと願いを込めて多くの色を使った。愛荘町に来てもらって町を知ってもらえれば」と話す。
授賞式には有村国知愛荘町長、町教育委員会徳田寿教育長、愛荘町国スポ・障スポ開催推進委員室メンバーが出席。町長から受賞者2人に、賞状と記念品が贈呈された。
有村町長は「それぞれの思いを込めてポスターデザインを描いてくれてうれしい。メッセージが選手や町民をはじめ、お客さまに伝われば。このポスターで町を盛り上げていく」と意気込みを見せた。
今後、作品のデザインを元にポスターを制作し、町内自治会や公共施設、学校、企業、事業所などに掲出するほか、印刷物やホームページ、SNSなどで広報啓発に活用していく。