彦根城天守閣前で12月12日、「ひこにゃん」も参加して新春準備の「鏡餅つき」が行われた。
餅つきは彦根城天守の玄関口などに飾る鏡餅を作るため、毎年この時期に行う恒例行事。使う餅米は城内の水田で作られたもので、約40キロを用意した。城の管理事務所の職員約20人が参加。「ひこにゃん」も餅つきや、つき上がった餅の振る舞いを手伝った。
天守前広場には大勢の見物客が訪れ、「ひこにゃん」が杵(きね)で餅をつくと「よいしょ」と掛け声をかけたり、愛くるしい仕草にカメラを向けたりしていた。つき上がった餅の一部は「振る舞いきな粉餅」として無料で振る舞い、訪れた人がおいしそうに食べる姿も見られた。管理事務所の宮川所長は「今年の餅米はとてもいい出来。臼と杵で作る餅は機械で作るよりも何倍もおいしく感じるので楽しんでほしい」と話す。
見物客の一人は「元々東京に住んでいたが彦根の魅力に引かれて2年前に引っ越してきた。今回3回目の参加だが、この餅つきが行われると年の瀬を感じる。『ひこにゃん』がついてくれた餅は普通の餅よりもおいしく感じる」と笑顔を見せた。
つき上がった餅は2段の鏡餅にされ、22日から1月3日まで、天守の入口などに飾られる。