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彦根の元銭湯「山の湯」が再生 女湯跡に古書店、男湯跡にレコード店

(左から)古書店「半月舎」の御子柴泰子さん、レコード店「円盤・黒猫」の田口史人さん=「山の湯」

(左から)古書店「半月舎」の御子柴泰子さん、レコード店「円盤・黒猫」の田口史人さん=「山の湯」

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 2019年8月に廃業した銭湯「山の湯」(彦根市中央町)が3月9日、古書店とレコード店として再オープンした。中央商店街で古書店を営んできた「半月舎」と東京・長野でレコード店を営んできた「円盤・黒猫」が共同で経営する。

「山の湯」店内の様子(女湯脱衣場、古書店)

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 山の湯は1879(明治12)年に創業し、建物や設備の老朽化に加え、利用者減少などを理由に2019年に廃業した元銭湯。「山の湯が廃業してから、たたずまいや雰囲気が好きで建物をどうするのか気になっていた」と話す「半月舎」店主の御子柴泰子さんと「円盤・黒猫」店主の田口史人さん。2人は昨年8月、山の湯で「古本・レコード市」を開いたのをきっかけに、山の湯での開店を決意。半月舎は1月15日に休業し、2月には円盤・黒猫も東京・長野から彦根に拠点を移し、オープンにこぎ着けた。

 入り口から左が女湯、右が男湯で、中央に番台がある山の湯。女湯の脱衣場が古書店、男湯の脱衣場がレコード店となり、番台で会計する。さまざまなジャンルの古書やレコードのほか、雑貨なども並べる。毎月、田口さんによる「レコード寄席」の開催も予定。床などは一部改修したが、昔の「銭湯」の姿を残し、当時使われていた木製のロッカーやマッサージチェアなども残る「レトロな空間」で時間を過ごせるようにした。

 田口さんは「昔ながらの銭湯『山の湯』に古本やレコードが並ぶのは趣があり気に入っている。フラッと入って、のんびりと楽しめる空間になれれば。皆さんにとって、なじみの店になれれば」と話し、御子柴さんは「以前の店よりも広くなり、ゆっくりとしてもらえると思う。『山の湯』の雰囲気も楽しんでもらえれば」と来店を呼びかける。

 営業時間は12時~18時。水曜・木曜定休。

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