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彦根の介護情報をまとめた冊子「介護フレンドリーパスポート」 滋賀大生らが発刊

取材に答える陵水新聞会メンバーと永田さん(左から3番目)=滋賀大学「陵水新聞会」

取材に答える陵水新聞会メンバーと永田さん(左から3番目)=滋賀大学「陵水新聞会」

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 滋賀大学陵水新聞会が2月5日、介護情報冊子「介護フレンドリーパスポート」を発刊した。

「介護フレンドリーパスポート」=滋賀大学「陵水新聞会」

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 彦根で安心して介護サービスを受けられるよう、彦根市内の介護サポート・サービス情報をまとめた同冊子。介護生活をサポートする情報を発信している「にじいろのからす」代表・永田めぐみさん協力の下、同大「自主企画プロジェクト」の一環で約1年をかけて準備を進めてきた。

 冊子は明るい色合いにまとめ、漫画を交えるなど気軽に読み進められるよう工夫する。フローチャートを元に必要な手続きや介護サービスを紹介。公的サービスのほか、出張カットや認知症カフェ、有料の家事代行サービスなど彦根市内の民間サービスも紹介している。学生が市役所や社協、施設やサービス業者などへ実際に足を運び取材した。

 永田さんは「自分が突然介護を担うことになったとき、何から始めればいいか分からず途方に暮れた。その時の経験を元に介護を始めるに当たって必要な情報をまとめた。これから介護が始まる方に必要な情報がまとめてある冊子があることで、少しでも安心を届けたい」と話す。「学生が主体となり冊子作りにいろいろなアイデアを出してくれた。とても分かりやすくて満足している」と笑顔を見せた。

 滋賀大学陵水新聞会の編集長・宮下晶さんは「介護について知識がない状態で取り組んだ。知らなかったからこそ、分かりたいと思い丁寧に取材した」と振り返る。「冊子作りを通して、介護は一人でするものではなく、多くの方と関わり支え合うものだと感じた。この冊子が、これから介護することになる人はもちろん、既に介護をしている人、まだ介護は関係ない人、学生など、さまざまな人の目に触れれば」とも。

 冊子は取材先の施設などで配布予定。希望者は介護フレンドリーのホームページでも受け付ける。

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