愛荘町の伝承工芸「愛知川びん細工手まり」を制作する「愛荘町ふるさと体験塾」が10月10日に2泊3日の日程で開かれる。主催の愛荘町観光協会が現在、参加者を募集している。
愛知川ふれあい本陣に飾られている愛知川びん細工手まり(写真提供=愛荘町観光協会)
今年で33回目を迎える体験塾は、町外在住者を対象にした2泊3日のプログラム。愛知川びん細工手まり制作体験を軸に愛荘町の歴史や文化にも触れられる内容となっている。開催期間は10月10日~12日までの3日間。
愛知川びん細工手まりは、フラスコ型の瓶の中に、瓶の口よりも大きな手まりが入った伝承工芸品。「丸くて中が良く見える」ことから「丸く、仲良く」の願いを込め、新築や結婚祝いの贈り物としても喜ばれている。愛荘町には、江戸時代末期に伝わったとされるが、昭和40年代後半に最後の作り手だった青木ひろさんが他界。技術を絶やさないためにと結成された「伝承工芸愛知川びん細工手まり保存会」が、ひろさんの夫の記憶を頼りに技術を継承し、今日まで守り伝えてきた。
同塾は、地割りされた手まりに刺しゅうを施す工程からスタートする制作体験。保存会のメンバーが講師となり、初心者でも完成品を作り上げ、持ち帰ることができる。糸の色は自分好みの色を選べる。
制作に加え、初日には町内をバスで巡る「あいしょうまち探訪」を行う。近江上布伝統産業会館、金剛輪寺、豊満神社などを巡り、町の歴史や文化を学ぶ。初日の夜には、明治天皇御座所として知られる国登録有形文化財の老舗料亭「竹平楼(たけへいろう)」での交流会を開く。
愛荘町観光協会の北村秀則事務局次長は「過去には、北海道から沖縄まで全国から参加いただいた。宿場の街並みを感じながら、伝統的なびん手まりの制作体験を楽しんでもらえる。愛荘町に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話す。
対象は愛荘町外在住で、3日間連続で受講できる人。参加費は3万2,000円(びん細工手まり1個分材料一式・講師料、昼食弁当3回、夕食1回、記念写真代、保険料などを含む)。会場は、愛荘町立「愛知川びんてまりの館」。定員は30人。応募締め切りは9月2日17時。