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彦根城の世界遺産へ新協定締結 滋賀県と彦根市「登録年度末まで」

彦根城が見える平和堂HATOスタジアムで協定書を手に知事や市長ら

彦根城が見える平和堂HATOスタジアムで協定書を手に知事や市長ら

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 平和堂HATOスタジアム(彦根市松原町)で5月13日、滋賀県と彦根市が「彦根城の世界遺産登録推進に関する協定書」に新たに署名し、彦根城を背景に締結式を行った。

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 滋賀県と彦根市は2019年度に推薦書素案を初めて文化庁へ提出。以降も協働して彦根城の「顕著な普遍的価値」の追求を進め、世界史的にもまれな250年に及ぶ社会の安定をもたらした「不戦の城」の彦根城に世界遺産の価値があると結論付けた。

 2020年2月19日、世界遺産登録に向けて推薦書素案や添付資料の作成、登録推進のための普及啓発、国際的合意形成に関する事業、その他世界遺産登録実現のために必要な事業を協働して実施することを目的に、最初の協定を締結。

 最初の協定では有効期間が登録目標年の2024年度末までだったが、国際情勢の影響などによって関連会議が開催されなかったことから世界遺産登録の手続きに遅れが発生。国内では2022年度、「佐渡島(さど)の金山」が再び国内推薦に選ばれたことから、彦根城の世界遺産登録の目標年度も1年以上先延ばしとなった。

 今回の協定では有効期間として「協定締結日から彦根城が世界遺産に登録される年の年度末まで」とされている。締結式では三日月大造滋賀県知事と和田裕行彦根市長がそれぞれの協定書に署名した。三日月知事は「これを機にさまざまな取り組みを展開し、登録後の街の発展につながれば」と期待を寄せる。

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