暮らす・働く

彦根城など国宝5城で同時開催「床磨き」 世界遺産登録へも願い込める

清掃した彦根城を背景に意気込む参加

清掃した彦根城を背景に意気込む参加

 「国宝五城天守合同床磨き」が8月23日、彦根城で開かれた。

層目で床磨きに取り組む子どもたち=彦根城

[広告]

 この取り組みは、国宝の貴重な文化財を守り伝えていくことを目的に、彦根城、松江城(島根県)、犬山城(愛知県)、松本城(長野県)、姫路城(兵庫県)の5城で同時に開催された。彦根城では157人が参加し、天守のほか、天秤櫓(てんびんやぐら)の床も磨いた。

 参加者は天秤櫓と天守の各階に分かれて、早朝7時30分ごろから、それぞれの持ち場に向かった。彦根城の急な階段では、手をつきながらゆっくりと上層階へと上がる姿が見られた。

 壁にそって横一列に並んだ子どもたちが、乾いた雑巾を使って床を拭き始めた。大人たちは柱や扉の枠など、子どもの手が届きにくい場所を清掃。使った雑巾はあっという間に黒くなった。

 3層目には窓の近くに隠し部屋があり、小学生の子どもたちが小柄な体を生かして順番に掃除していた。最後に「彦根盛り上げ隊」の藤堂正一さんが甲冑(かっちゅう)を着て井伊直政に扮(ふん)し、子どもたちへ感謝の気持ちを伝えた。彦根市内から参加した小学3年の畑中敬之介君は「ちょっと大変だったけど、彦根城をきれいにする貴重な体験ができた」と振り返る。企画した彦根市文化財課の林昭男さんは「お子さまが熱心に喜んで参加してくれた。彦根城への愛着につながっていけば」と期待を寄せる。

 イベント終了時には、彦根城内に特別住民票がある彦根市のマスコットキャラクター「ひこにゃん」が訪れた。いつも登場する彦根城をきれいにしてくれた参加者へお礼を伝えた後、一緒に集合写真を撮った。集合写真を撮る際は「世界遺産登録、頑張るぞ!」と、目標とする世界遺産登録へ向け全員で意気込んだ。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL