彦根市は5月23日~31日の9日間、彦根駅前から彦根城へと続く「駅前お城通り」の一部区間を歩行者天国にする社会実験を実施する。観光客の玄関口としての魅力向上とにぎわい創出を目的に、道路空間の新たな活用の可能性を探る。
同取り組みは、2022年度に策定した「ひこね共創ビジョン」に基づくもので、「思わず歩きたくなるウオーカブルなまち」の実現に向けた先導的な試みと位置付ける。彦根駅と彦根城を結ぶ動線の中核である『駅前お城通り』を対象に、人中心の空間づくりを検証する。
対象区間は旭町西交差点から県護国神社前交差点までの約330メートルで、市役所側の県道2車線を終日通行止めとし、歩行者専用とする。一方、反対側の2車線は対面通行とし、交通機能を維持しながら実施する。
期間中は多彩な催しを展開。キッチンカーや屋台による飲食提供のほか、来場者が自由に描けるチョークアートスペース、シニア向け電動バイクやキックボードなどのスローモビリティーの試乗会、スケートボード体験教室、移動図書館の運行など、幅広い世代が楽しめる内容にする。
彦根市は実験期間中、周辺道路の交通量や渋滞状況を調査するとともに、来場者へのアンケートを実施。歩行者空間の快適性や安全性、経済効果などを多角的に検証する。
彦根市都市計画課では「この通りは彦根の顔となる重要な空間。人が主役の通りとしてどのような形が望ましいのか、市民や来訪者の声を踏まえながら将来像を描きたい」としている。
今回の社会実験の成果は、今後のまちづくり施策に反映される見通しで、持続的なにぎわい創出に向けた一歩として注目される。