「星空観測会」が4月24日に彦根市子どもセンター(彦根市日夏町)で開かれ、訪れた小学生が天文台の望遠鏡を通じて木星や月を観測した。
屋外の望遠鏡で木星を観察する子ども=彦根市子どもセンター「星空観測」
荒神山の麓にある同施設は、大きな望遠鏡で星空を観測できる天文台を備える。天文台は1989(平成元)年の開館時からあり、35年以上活用されている。定期的に昼の来館者や夜間の星空教室に訪れる子どもたちにも開放しており、24日の観測会では西の空に見える木星と月を観測した。
子どもたちは同天文台の望遠鏡のほか、グラウンドに設置された望遠鏡なども使い、木星と月を観察した。木星を観察した小学生の中森颯さんは「ガリレオ衛星が見えた。木星にはしま模様もあった」と話す。この日は月のクレーターが「X」のような文字に見える現象「月面X(エックス)」も観測。参加者の山野壱征さんによると、月面Xは月の南半球付近にあり、年4~5回ほどしか観測できないという。望遠鏡で月面を観察した小学生の深江るいさんは「月面Xが3回見られた」と喜んでいた。
観測会では、ボランティアスタッフが月にまつわる民話を披露。子どもたちは「知ってる」などと積極的に手を挙げて参加していた。ボランティアスタッフの岡文生さんは「星を入り口に神話が好きになる子もいるし、望遠鏡の光学の仕組みやロケットなど、いろいろな方向に興味が広がることがある。子どもたちの不思議だなと思う気持ちや志のようなものが育つ機会になれば」と期待を込める。
同施設では「天文クラブ」を運営し、星空観測会を年10回開いている。彦根市・甲良町・多賀町・豊郷町・愛荘町に住む小学4~6年生が対象で、中山鉄実所長は「星空の観察にとどまらず、専門的な知識を持ったボランティアスタッフが幅広い宇宙の話をしてくれる」と話す。会員を募集しており、募集期間は5月2日~20日。応募は同施設の電話と窓口で受け付ける。