城東小学校(彦根市京町)で6月28日、「じょうとうおかしな防災フェス」が開催された。
主催は、城東小学区で活動する城東学区第二次住民福祉活動計画推進会議。「おさない、かけない、しゃべらない」という避難時のルールから「おかしな」と名付けた。城東小学区の住民など約150人が参加した。
始めに、参加者が円になり、フォークダンスのように次々と席を移動しながら一対一で短い対話を繰り返す「トークフォークダンス」を行った。席を移動していく中で知らない人と話す機会もあり、「災害」をテーマに意見を交わした。「避難する時に何を持っていく?」というテーマでは、参加者から「食料を持っていく」「財布もいるのでは」などと次々にアイデアが飛び交った。スタッフの角寿賀子さんは「災害時に地域で顔見知りのつながりを作るきっかけになれば」と話す。
続いて、ビニール袋を使ったかっぱ作りや防災かまどの展示など、10カ所以上の体験コーナーを設け、参加者はそれぞれの希望に合わせて体験した。このうち同校区を管轄する第3消防団のブースでは、団員から消火器の使い方を教わったり、消防服を着用して消防車に乗ったりする体験を提供。子どもたちは普段できない体験を楽しんだ。
彦根市危機管理課はマンホールトイレや備蓄品、棒と布で作る応急担架を展示。担架の乗り心地を体験した小学6年生の望月悠斗君は「乗ってみたら意外と安定していた」と振り返った。その隣では、防災士会により訓練用AEDや心肺蘇生の方法を学べる人形が設置され、小学生だけでなく中学生や大人たちも時折戸惑いながら体験に臨んだ。防災士の小野夏珠乃さんは「体験で知ってもらって、大規模災害があった時、自分にできることは何かを考えるようになってほしい」と話す。
最後に、中学生のボランティアが参加者へ菓子を配った。菓子は城東小学区内にある店舗が協力して製造したもので、体験を終えて菓子を受け取った子どもたちからは笑みがこぼれた。彦根市危機管理課の川添誠三さんは「自分の命を守るために、子どもたちには怖いのではなく楽しい防災を、大人の人は大規模災害発生の際に助け合う大事さを知ってほしい」と願いを込める。