彦根市内で活動する合唱団「ひこね合唱倶楽部」が9月27日、かつて滋賀銀行彦根支店として使われた建物(彦根市銀座町)で「ふらっとコンサート」を開いた。
同倶楽部は2023年に活動を始め、彦根児童合唱団の卒業生を中心に、学生や社会人など12人のメンバーで活動している。滋賀県内の合唱祭やアンサンブルコンテストなどにも出場しており、地元でもコンサートを開こうと企画した。地元開催のコンサートは初めて。
会場となった滋賀銀行旧彦根支店は1925(大正14)年に建てられたコンクリート造りの建物で、音が反響しやすい環境となっている。歴史ある建物の中にメンバーの歌声が響き渡った。発表者と観客がフラットな関係で楽しめるよう、ステージなどの段は設けず、観客と同じ高さで演奏。その思いから「ふらっとコンサート」と名付けたという。
コンサートは「コスモス」などの合唱でスタートした。彦根市出身のバイオリニストの谷田翔平さんも出演し、メンバーと一緒に演奏した。関西や東京のオーケストラなどで活動する谷田さんは、米原市や長浜市などで演奏する機会は何度かあったものの、出身地・彦根で演奏するのは久しぶりだという。谷田さんは「ふるさとで演奏できるのは、この上ない喜び」と話す。
彦根児童合唱団の卒業生を集め、同倶楽部の活動を始めた善利恵子さんは「すごく(歌声が)響いて、いい会場だった。来てくれた方の中には、涙を流した方や、次回もあったら絶対来ると言ってくれる人もいて、うれしかった」と喜びを表した。