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東近江で写真展「あちこちでつづく」 日常のありふれた風景を作品に

ギャラリー・サロン「genzai」外観

ギャラリー・サロン「genzai」外観

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 東近江のギャラリー・サロン「genzai」(東近江市五個荘)で8月19日から、甲賀で活動している写真家・若林美智子さんの写真展「あちこちでつづく」が開催される。

「genzai」ギャラリー

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 「ハクモクレン」の建物を受け継ぎ、生活道具店「The Good Luck Store」(彦根市中央町)が4月に「genzai」と店名を変えて移転オープン。店主の中山通正さんがギャラリーを、妻の浩美さんが飲食できるサロンを運営する。

 築200年の近江商人屋敷を改装した同ギャラリー。昔ながらの「おくどさん」や「井戸」をそのままに、県内外の作家の作品を展示する。サロンでは、サイホンでいれたコーヒーやスイーツ、スープとパンのセットなどを提供する。

 若林さんは東京で活動後、出産を機に滋賀へUターン。子育てをする中で家族写真の大切さを再認識し、「アノヒ写真館」として記念写真を撮影する仕事を始めた。今回、コロナ禍の制限のある生活の中で何気ない日常のありふれた風景を撮りためた写真を展示する。在廊中はギャラリーの庭や店内で撮影会も行う。

 若林さんは「世界中にウイルスが広がっていく中で、今までと全く違うような、何も変わらないような、私の小さな世界のありふれた日々を写真に撮り続けた。ありふれた日々を続けていくうちに、世界に一つの物語が続いていくのだと思う。私の日々が続くように、世界の『あちこち』で誰かの物語が続いている。場所が変わっても時間がたっても変わらない大切なものを写真から感じていただけたら」と話す。

 店主の中山さんは「若林さんの視点で切り取られた写真を見ていると、当たり前の日常が決して当たり前ではなくその時だけの一瞬一瞬だと気づかされる。地元滋賀で初めての若林さんの写真展。この機会にぜひご覧いただければ」と呼びかける。

 営業時間は11時~18時(8月24日は定休)。無料。8月29日まで。アノヒ写真館撮影会は8月19日~21日、26日、28日、29日の11時~16時。2,000円。予約不要。

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