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「彦根かるたまっぷ」完成 近江高校生が発案したアイデア元に滋賀大生が制作

完成した「彦根かるたまっぷ」を披露

完成した「彦根かるたまっぷ」を披露

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 地元高校生が発案したまちおこしアイデアを元に滋賀大生が企画・制作した冊子「彦根かるたまっぷ」の配布が2月16日、始まった。

「彦根かるたまっぷ」

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 同冊子は、平和堂、キリン滋賀工場、ブリヂストン彦根工場が行っている地域プロジェクト「彦根発 笑顔いっぱいプロジェクト」の取り組みで、応募総数128件の中から選ばれた近江高校2年・吹田萌望愛さんの「彦根かるたで街おこし」のアイデアを滋賀大学の学生が協力し形にした。

 彦根城や彦根城周辺、彦根北部・南部のエリアごとに、「彦根かるた」の絵札に対応する場所を地図で表し、写真や解説を添えて説明している同冊子。彦根にまつわる歴史や地理的なものだけでなく、地場産業や行事なども紹介。解説文は、かるたに書かれている説明や図書館などにある文献を参考に滋賀大生が作成。現存する場所は実際に訪れて地図にした。冊子に載っているQRコードを読み込むとグーグルマップが場所を示す。

 吹田さんは「子どものころ、家族と一緒に遊んだなじみのある『彦根かるた』。観光名所だけではなく、地場産業のことや彦根の魅力がたくさん紹介されているこのかるたを使って、地域おこしができないかと考えアイデアを出した。大学生の方たちから新しい視点の意見をもらえた。普段から知っていたりあいまいな知識だったことを、改めてしっかり調べることによって気付きがあった」と振り返る。

 滋賀大学4年生の川端一輝さんは「初めは『彦根かるた』の説明冊子にしようとしていたが、話し合いを重ねていくうちに、かるたの紹介だけではなく昔と今の違いを比較したり、より詳細をまとめたりすることにした。冊子を眺めるだけでも楽しめる内容になっている」と胸を張る。

 冊子には「彦根かるたスタンプラリー」も同封。市内4カ所(アル・プラザ彦根、彦根観光センター、治部少丸、四番町スクエア)に設置されたご当地キャラクターのオリジナルスタンプを集められるようにする。

 川端さんは「歴史・地理に興味のある人だけではなく、彦根の自然や行事なども紹介しているので幅広い世代に楽しんでほしい。冊子を通して彦根市内の人だけではなく市外の方にも彦根を知ってもらうきっかけになれば」と利用を呼びかける。

 冊子は専用サイトで公開。市内平和堂7店舗に設置するほか、彦根市内小中高校、滋賀大学、彦根市役所、彦根観光センター・観光案内所・観光協会などに配布する。オリジナルスタンプは2024年2月15日まで設置。

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