少年の非行防止に関する啓発や活動をしている「愛荘町少年センター」が4月1日、愛荘町役場秦荘庁舎内に新たに設置され、除幕式が行われた。

　少年の非行を未然に防ぐことを目的に、各地域から選出する少年補導委員や警察、学校などと連携し、街頭パトロールや有害図書等の有害環境を浄化する活動に取り組むほか、薬物乱用防止や非行防止のために教室や啓発活動などを開いている同センター。対象は中学生から20歳まで。3月31日までは、東近江市と愛荘町を管轄とした「東近江少年センター愛荘分室」として機能していたが、より地域に密着し迅速な対応ができるよう、行政と連携し新たに町内に設立することになった。

　昨今では少年に関わる問題が非行のほか、不登校やひきこもりなど多様化しているため、今までよりも学校訪問の充実等現状把握と広報啓発、関係機関との連携を密に行い、少年の健全育成・非行防止につなげていく目的がある。同町教育委員会組織内に位置付ける形となり、同センターの八木佐登留所長、和田無職少年対策指導員、村川補導職員、小泉臨床心理士の4人体制で運営する。

　除幕式には、有村国知愛荘町長、愛荘町教育委員会の徳田寿教育長、八木所長らが出席。八木所長は「新しい体制になったことで、よりきめ細かいフォローや支援業務を行える。悩みや困り事があれば、気軽に連絡いただければ」と呼びかける。

　開設時間は月曜～金曜の8時30分～17時15分（祝日除く）。