愛荘町内の未就学児がいる家庭に、サンタクロースに扮（ふん）したボランティアによるプレゼントを配る企画が12月20日に行われた。主催は愛荘町社会福祉協議会。

「ボランティアサンタ」＝愛荘町社会福祉協議会

　ボランティアが赤と白のコスチュームを身に着けサンタクロースを装い、あらかじめ各家庭から預かったプレゼントを子どもに手渡す同企画。2016（平成28）年からこの時季に行い、例年は大人のボランティアがサンタクロースに扮していたが、今年は初めて町内の小・中学生も参加した。

　エントリーした愛荘町内の小・中学生を含めたボランティアが、職員と共に事前に応募のあった町内13軒の家庭を訪問。当日までにサンタクロースが訪ねる家庭の家族と職員が打ち合わせ、各家庭で用意されたプレゼントをサンタクロースの袋に詰めて訪れた。サンタクロースが玄関先で「メリークリスマス！」と声をかけプレゼントを手渡すと、初めは驚いた様子の子どもの笑顔がはじけた。

　ボランティアに参加した愛知川小学校4年の瀧奈々莉さんは「めちゃめちゃ緊張しましたが、プレゼントを渡したあとにお子さんの笑顔を見るとすごくうれしい気持ちになりました」と声を弾ませる。一緒に参加した父親の修平さんは「帰り際にプレゼントを渡したお子さんから手紙をもらい、胸にグッときた。家族以外のお子さんから手紙をもらう機会などないことなので、すてきな経験をさせてもらえた」と笑顔を見せた。愛知中学校1年の畑颯華さんは「独りで初めて参加してみたが、とても楽しい時間を過ごせました。『ありがとう』と言われてうれしかった」と振り返る。

　同企画担当職員は「ボランティアに参加してみて楽しんでもらえたらうれしい。これからも子どもたちや町内の方が気軽にボランティアに参加できるような企画を作っていきたい」と話す。