彦根市が現在、台風による大雨の影響で崩落した彦根城米蔵水門の石垣の修繕費用をクラウドファンディング(CF)で募っている。
復旧費が1億円を超える見込みとなる中、目標額を1,000万円に設定。寄付を通じて市民や彦根城を支える人たちに修復事業への参加を呼びかけている。
石垣は6月26日夜から翌朝にかけての台風7号に伴う大雨の影響で崩落した。崩れた範囲は幅約6.5メートル、奥行き約2.7メートル、高さ約2.5メートルに及ぶ。米蔵水門では2024年7月にも今回の崩落箇所の対面側で石垣が崩れ、修繕が進められていた。今回の場所の崩落により、両側の石垣を復旧することになり、修繕費は当初見込んでいた額を大きく上回ることになった。
市によると、2年前の崩落時点で見込まれていた修繕費は6,044万円だったが、今回の崩落分を含めた復旧費は1億円を超える見通し。国が費用の7割を負担し、残りを市が負担する。市は本年度中に崩落した石垣の解体と設計を行い、来年度から石材を積み直す工事を行い、両側の石垣を復旧する予定。
市がCFによる寄付を募るのは、昨年の玄宮園の木橋修繕に続いて2回目。厳しい財政状況の中、文化財の保存と活用に必要な財源を確保するとともに、彦根城の歴史的価値を多くの人に知ってもらう狙いもある。
寄付は5,000円~100万円の20コースを用意。返礼品には、修復した石垣の裏込石に寄付者の名前を入れる権利や、学芸員の案内で普段は立ち入りが制限されている区域の石垣を見学する説明ツアー、限定デザインの御城印などを用意する。
市は「彦根城の石垣を未来へ引き継ぐため、多くの皆さんに力を貸してほしい」としている。
募集期間は11月30日まで。