「第114回高宮納涼祭大花火大会」が8月8日、彦根市高宮地区で開催され、2万5000人の観客(主催者発表)が高宮の夜空に上がる花火を鑑賞した。主催は高宮町商工繁栄会。
花火を打ち上げた柿木博幸さん(写真提供=STUDIOこほく提供)=高宮納涼祭大花火大会
19時30分~20時30分の1時間にわたり、計3950発の花火が夜空を彩った。フィナーレに打ち上げられる「ミュージック花火」では、「おどるポンポコリン」「Love so sweet」などの曲に合わせて花火が打ち上げられ、観客が歓声を上げて見入った。彦根市内から訪れた寺本幸誠さんは「きれいだった」と満足げに話していた。
打ち上げ場所は犬上川の河川敷で、危険のない場所に有料観客席の位置を設け、民間会社や地元警察による警備を行うなどして安全を十分に確保している。そのため大きな玉は上げられないが、同会の田中泰治さんは「近いところで花火を楽しめるのも魅力」と話す。
同大会は114回を数える。戦時中やコロナ禍による中止などもあるものの、明治中期から続いているという。田中さんは「昼に(花火大会の開催を知らせる)『昼玉』が上がると、とても楽しみだった」と少年時代を懐かしむ。コロナ禍前は7月に開催しており、「滋賀県下で一番早い花火」として知られていた。しかし、梅雨時期で順延することが度々あったことから、コロナ禍以降は8月に開催するようになった。スタッフも高齢化し、資金面の厳しさもあるが、高宮町やその周辺の企業・団体による協賛や協力を得て続けているという。
打ち上げは、長浜市にある柿木花火工業の柿木博幸さんが担当した。柿木さんは花火玉の燃え残りがそのままにならないよう、水溶性樹脂を使った「エコ花火」を使う。花火は青色の発色が難しいとされるが、柿木花火では火薬の配合を工夫するなどして、鮮やかな青色の花火を打ち上げる「柿木ブルー」が見どころとなっている。今回は最後の打ち上げに青色の花火を準備した。柿木さんは「多くのお客さまから『良かった』と言ってもらえた。ミュージック花火のときは、観客からの歓声が打ち上げ場所まで伝わってきた」と振り返る。